長時間ストレスにさらされたり、強いストレスを受けたりした場合、ストレスの原因に関係なく身体面や心理面、行動面で様々な反応が現れることがあります。
また、このようなストレス反応は、ストレスを受けた直後に生じやすい急性反応と、長時間ストレスを受けたことで生じやすくなる慢性反応とに分けることが可能です。
急性反応と慢性反応を繰り返すと、前述の通り、心身共に何らかの変化が現れることがあるため、しっかりとストレス・マネジメントを意識する必要があります。
それでは、具体的にどのような反応が現れるのでしょうか。
身体的反応の特徴は、具合の悪さとして体感されやすく、自身で気がつきやすいことです。
たとえば、急性反応の場合は、動悸や発汗、胃痛、下痢など、慢性反応では疲労や不眠、消化器系症状、内分泌系の異常などが挙げられます。
一方、心理的反応の特徴は、身体的反応同様に具合の悪さとして体感されやすく、仮に気がついても対処が難しい点です。
急性反応では、不安や怒り、緊張、混乱などが現れ、慢性反応では抑うつや無気力、不満、イライラなどが続くことになります。
症状がひどくなると、自身を責めることもあるでしょう。
行動的反応の特徴は、自身では気がつかなくとも周囲の人が気がつきやすいことです。
急性反応では、回避や逃避、エラー、口論などがあり、慢性反応では遅刻や欠勤、作業能率の低下などが挙げられます。
それぞれ対処の難しさはありますが、ストレスが日常生活や仕事に影響を及ぼすことがないように、できるだけ早く解決に向けて行動することが大切です。